リサイクルの時代〜地球規模の環境問題
今、車そのものの存在が大いに疑問視されてきている。車が誕生して100年ちょっと。日本の庶民が持てるようになってから、わずか30年程度しか経っていない。にもかかわらず、その利便性をいまさら説明する必要はないほど、車という機械はすっかり我々の生活に組み込まれている。しかし、冷静に物事を見るならば、あちこちで車が引き起こす矛盾と悲劇に気が付くはず。
500万台。日本での1年間の廃車の台数である。1台が約1トンちょっとだから、重量にすると約600万トンが廃棄されている。これだけの量が、毎年”ごみ”
扱いされているということである。
20世紀の車産業は、製品を作りマーケットに流して販売すればあとは知らないという世界で、一方通行型の産業であった。これを、資源が再生資源としてぐるぐる回って利用される循環タイプに変革する必要がある。
車のリサイクルと一口で言っても、実に多岐にわたっている。廃車を鉄くずにしたり、アルミを取り出したりするのもリサイクルであるが、「せっかく作ったものをむざむざ捨て去るのはもったいない」という考え方で、補修用のパーツとして再利用するリサイクルもある。
ここ数年、コンピュータによる商品管理、全国ネットによるスケールメリットなどによって、劇的に修理の現場で中古部品が注目を集めることになった。
中古部品と似ているものに、再生部品(リビルトパーツ)というものがある。こちらは、中古部品と同様、補修のためのパーツであるが、一度分解して再び組み直したパーツのことをいう。資源の節約ばかりか、新品を作るよりも少ないエネルギーで済み「リビルトは85%のエネルギーを節約している」との研究結果も出ている。それでいて品質も新品同等レベルで保証もちゃんとある。 |